言わない罪×聞かない罪 | ごちゃまぜで大丈夫。

言わない罪×聞かない罪

実家に帰ってきた。

空港までは友達が送っていってくれることになっていた。
けれど、それを旦那に言うと「俺が送っていこうと思っていたのに」と言われた。
「聞いてないし。」
「友達のほうを断れ。」
「もう約束したし。」
…… 。

こんなやり取りがしばらく続き、結局友達を断って旦那に送ってもらうことになった。
よりによって今日は天候不良でダイヤが乱れている。
出発時間が2時間も遅れたのだ。
こんなに長く旦那と一緒にいたのはいつぶりだろう。。

最近はいわゆる「家庭内別居」というやつだった。
同居していてもほとんど顔をあわせることがなかった。共有するのは入れ物(家)だけ。
それ以外の時間も、空気も、喜びも、悲しみもみんな別々。
なのに、思わぬハプニングにより今日は2時間以上もみっちり同じ時間をすごすことになってしまったのだ。

……。 
(ひたすら沈黙)
「もう帰っていいよ。」
「いや、まだいる。」
「ほんとにいいから。」
「いや、見送る。」
……。(はじめに戻る)

こんなことを永遠繰り返していた。
いつからこんな風になったんだろう。
窒息しそう。。

結局2時間以上もいて、それ以外で話したことと言えば
「元気でね。」
「そっちもね。」
ぐらいのものだった。

私がどのくらいの期間実家にいるつもりなのか、いつ帰ってくるのか、それさえも旦那は聞かない。
私も言わない。


昔はよく旦那とは一日にあったことや今後の予定、今感じていることやこれからの夢などいろんなことを話したものだった。
本当によく話した。

自分のことを言い、相手のことも聞く。
お互いのことをよく知っているのが当たり前で、入れ物(家)だけじゃなくて中身の時間も、空気も、喜びも、悲しみも、みんな共有していた。
少なくても共有していると思っていた。

いつからこんな風になってしまったのだろう。
どうしてこんなことが気になるんだろう。
どうして涙が出るんだろう。

私は自分と向き合うために実家帰ってきた。
いつ帰るかは未定。