帰らなくちゃいけないんだよね? | ごちゃまぜで大丈夫。

帰らなくちゃいけないんだよね?

私は今までも家族を何より大事にしてきた。
いろんなことがあったから、だからこそ今の状態を何としてでも守りたかった。
家族のためならどんなことだってできる。
今でもそう思ってる。

だから家族の前ではいつも元気いっぱいの明るい私じゃなきゃいけなかった。
家族に少しの不安も与えててはいけないから。
でも実家に帰ったときの私の姿は今までのそんな必死の私の振る舞いもすべて否定する結果になってしまった。

実家に帰った私を見て、父も驚いた様子だった。
私は見るからに今までの私とは違ってしまってたから。
言葉とは裏腹に、痩せこけて小さくなった体。
ストレスからくるいろんな症状が体にも表れていたし、
何よりうまく笑えなくなってた。


実家に帰ってきたのは自分とちゃんと向き合うためだった。
向こうにいたころの私は心身ともに疲れ果て、ボロボロだった。
このままでは心も体も壊れてしまう。。
今はあの場を離れることが一番自分にとって必要だと、そう思った。
そして自分を失う前に、自分とちゃんと向き合わなくてはいけない、そう思って実家に帰ってきたのだ。


でもそれも終わりが近い。
きっかけは父の一言。


私にとって父は特別な存在


絶対的な存在だ。


今でもその根は深く、いまだにそこから抜け出せずにいる。


父の発言は絶対だ。


父の意見の前では私の心はピキピキと音を立てて凍りつき、私は生きながらにして死んでしまう。


いまだにそうなのだ。


こんな私を父は知らないだろう。。
こんな私を知ったらきっと悲しむに違いない。
そう思って、今までだってどうにか隠してきた。



父は私を手元に置いておくことに不安をつのらせている。
ここに留めることで、取り返しのつかない事態になるのではないかと恐れている。
心配で夜も眠れないようだと母から聞いた。
父は一刻も早く向こうに帰したがっている。


だから。


向こうに帰ったらどうなるかはわかりきっている。
これだけのダメージを受けて帰ってきたのだもの。
またその繰り返しだ。


父だってわかってる。



でも私のことを心配してくれてるんだよね?
愛してくれてるんだよね?
だからだよね?
ね?


・・・・・


向こうに帰って、私がまたボロボロになって、どうしようもなくなったら、
息ができなくなって死んでしまいそうになったら、
その時は迎えてくれるよね?
ね?


あの頃の小さなあたし。
今でも私の中にいる小さなあたし。
ずっと待ってる小さなあたし。


小さなあたしにサヨナラできる日は遠い。